11/18 狼の家 鑑賞

ストップモーションアニメで短い物なので、「骨」と言う映画と同時上映。

映画館での宣伝で面白そうだと思って観たのだが、あまりに勉強不足で、「熊はいない」と同様、よくわからなかった。

あとでパンフレット見てわかったのだが、これも紛争地域の話で、敵国の兵士=狼の監視下に置かれた子供の話。

少々映像がおどろおどろしく、興味は引くものの、伝えたい事がわからなかった。

シュールな絵って事で、現代の芸術家には人気なんだそうだが、内容が分かりづらいのはどうかと思った。

11/11 熊は、いない 鑑賞

何処か紛争が起こっている国境での話。熊とは何なのか、生涯をかけて撮った映画などと宣伝で言っていたので面白そうと思って観た。

正直よくわからなかった。西側で映画を撮っているのだが、監督は東側国境付近でウェブ上で指揮、ある宿舎に居るのだが、東の監視下に置かれている様なそんな宿舎。そこからの脱出を図ろうとしているのだが上手くいかず。

と言った内容で、結局何が言いたいのかよくわからなかったし、熊って何?

11/9 イメージズ 鑑賞

有名な監督の特集の一つなのだが、全く知らないで鑑賞。

女性童話作家の妄想の話の様だったが、正直何を言いたいのかよくわからなかった。

突然死んだ男が出てきてよりをもどうそうとするし、旦那さんとうまくいつている様でいっていないし、突然どっかの父娘が出てきて、父と愛人関係だったり、自分を自分が俯瞰して見てたり、??。

10/28 福田村事件 鑑賞

衝撃だった。実際にあった事件の映画化。大正時代に起きた関東大震災後、報道は新聞しかない時代、朝鮮人だけでなく、穢多非人と言われた日本人も、今では考えられないくらいの差別が蔓延していた時代。

地震被害で上を下への大騒ぎしている中で、朝鮮人が井戸に毒を入れたり、差別の腹いせに日本人に復讐するというデマが流れ、当時は前述の通り正確な情報が伝わらないので皆が皆、そのことを信じ、対朝鮮人の為に自警団を組織し言われのない人達を殺害したとの事。

そんな中で、福田村事件、朝鮮人と間違えられた日本人が殺害されるという事件が発生、この事実に基づいての映画。

映画の解説読んだ段階では人種差別の事をクローズアップしているのだろうと思っていたけど、多分一番言いたかったのは、真実を報道できない、していない事へのアンチテーゼだと感じた。映画の中では、上層部から意図的にデマを流してるシーンがあり、恐らく真実なんだろうと受け取った。怖いのが、現代もそんなに変わってなく、例えばウクライナとロシアの紛争の映像や報道も嘘くさいんだけど、多くの日本人はそのまま信じているんだろうなと憂いを感じている。穿った発想かもしれないが、ここまで決着付いていないのは、ウクライナとロシアって裏で通じ合って、資本主義国家から金や技術を排出させるために、狂言紛争してるのでは?なんて思ったりする。

話はそれたけど、それだけ報道って、怖いものなんだと感じた。

どの解説にも触れていないけど、この福田村事件って、人種差別の問題でなく、この当時の日本人どうしの差別、穢多非人に対する差別、が凄まじかったことを投げかけていると感じた。

朝鮮人と間違えられて殺された集団は穢多の人たちで、穢多として物凄い差別を受けていたから朝鮮人と間違えられた時も自分達の事を伝えられず、悲劇が起きたんだろう。

何にせよ、考えさせられた。

7/23 ウーマン・トーキング 観賞

閉ざされた閉鎖的な村。夜な夜な女性達が睡眠中に犯される事件が多発。宗教信仰の根強い村のため、その事件は悪魔の仕業とされ、皆んなそれを信じていた。ある日、一人の女性がその事件を目撃し、村の男どもの仕業と判明。家畜用の薬品で女性を撹乱させて事に及んでいた。何とひどい村。その犯人が捕まって、男どもがこぞって保釈金を払いに町に繰り出す2日間、女性達が今後どうするかを決めて行く映画。

選択肢は3つ。男どもを許すか、男どもと戦うか、村を出て行くか。女性全員の投票で戦うか、出て行くかの2択となり、代表の2家族がどうするかを評決して行く。

当然、どちらにもメリット、デメリットがあり、なかなか決まっていかない中でそれぞれの立場の女性たちが本音をぶつける様は迫力があった。

この映画、キリスト教を信心しているともっと深みにはまって行くのだろうが、字幕を追って居るだけでは話の流れまでしかわからず、それぞれの立場の心情までは分かりづらい所があった。

この様な状況は、原発の事やら、土地誘致の事やら、閉ざされた村だけでなくどこの社会でもある事なんだけど、今の日本国民、ここまでトークできるのかなぁ、自分だけぬるま湯なのかなぁと感じた。

7/15 せかいのおきく 観賞

宣伝観てなんか凄い世界観だと思って観劇。白黒なので昔の映画かと思ったんだけど、出演者が黒木華さんとか佐藤浩一さんとかなので、最近の映画だった。

江戸の晩年、汚穢屋いわゆる汲み取り屋をやってる若者と落ちぶれ武家の娘の恋の話の様だっだのだろう。

一番最初の汲み取りシーンは正直、匂いがしそうなくらい、気持ち悪いと思ったので、あまりにリアルな映像なので白黒にしたのだろうか。所がである。当時の汲み取りの仕組みは、取ってもらう方が金を払うのでは無く、取る側が肥を買うと言う体で、金を払い、それを農家まで運んで肥まいて農家から金を貰うというシステムになっていて、要するに、糞に価値があり商品なのである。汲み取り屋が肥桶に手を突っ込んで掻き出している様は最初は汚いと思ったのだが、だんだん不潔なものでは無くなってきたのである。無駄なものは何もないんだなと改めて感じさせられた。

さて物語。黒木華さん演じる武家の娘さんが父親と一緒に刃傷に遭い、喉を切られ声が出なくなる。その前から、知り合いだった汚穢屋の一人の青年が娘を好ましく思っていたのだが、身分の違いで一歩引いた形でしか娘との会話ができない。そんな中、刃傷が起こり声が出なくなる。それでも青年は娘を励まし、娘もまたそんな青年に惹かれていく。

青年にとって、娘は世界そのものということで「せかいのおきく」何だろう。でも最後の章は章名が「おきくのせかい」と出て、お寺で書道を手振りで教えるおきくが書いた文字が「せかい」おきくが思っている「せかい」と言う事なんだろうが、いまいち理解不足であった。

あとよく解らなかったのが、要所要所、一瞬カラーになる所があったこと。

理解したと言えないけど、色々考えさせる映画だった。

7/9 神々の深き欲望 観賞

日活特集の8本のうちの一つ。

神様達のドロドロした話しかと思ったが、沖縄の孤島で生活するもっとドロドロの住民の話し。時代は昭和初期っぽいがなんせ孤島、クラゲ島って言ってたと記憶しているが、なので神様への信仰心が強く、住民達の中に宿っている神様、要は個々人の感情の話だったんだろう。正直、何が言いたいのかよくわからなかった。昔の映画なので画面は暗いは、言葉も早いは、土着の住民を徹底しているので着ているものも一緒、顔の汚しもリアルで、髪の毛もバサバサ。結局、誰が誰やら理解するまで時間がかかり、個々人の関係性がわかるのにも時間がかかった。

戦争から帰って来た男が居て、帰って来た時に、なんか地面に穴が空いて、この男の仕業と思われ、罰としてその穴に岩を埋める作業を、囚人の様な扱いでやらされるってのが通しであり、その男の父親、妹の一人はシャーマン的な存在で、もう一人の妹は知的障害のある女性で、本土から来た技師と良い仲になったり、最終的には穴も塞がれ、本土に一旦戻った技師が再度島を訪問して、島民の今を映し出すっ感じの映画。書いてて何や解らん事なって来た。しかも何と途中休憩有りの 2時間50分。長かった。でも、寝てないんだよな。何だ何だと思ながら魅入ってたんだろう。と言うことは凄い映画だったんだろう。

技師が島の女性に虜にされている様は、「砂の女」を思い出した。