2/12 風よあらしよ 鑑賞

伊藤野枝さんの生涯を追った映画。と言っても伊藤野枝さんって誰?と思うぐらい何も知らなかった人物。戦前から戦後にかけて、男尊女卑に断固として立ち向かった火の玉女性、仮祝言挙げた後、親戚の親父のボディータッチやら、当時普通であった良妻賢母って考え方、まずは親に従え、嫁いだら夫に従え、老いては子に従えととにかく女性の自律はありえないとされていた時に、嫁ぎ先から単身家出をし、東京で恩師のところに転がり込み居候を始める。そこで、「青鞜」の創設者である平塚らいてうさんの門を叩き、女性自律の運動を精力的に行っていく。居候先の恩師は初めのうちは理解のある人だったが、男女の関係となり子供ができると途端にだらしのない人物に変貌し、愛想をつき野枝さんはお暇をもらう事となる。

一方、「青鞜」も平塚らいてうさんが手を引くと率先して自らそれを引き継ぎ細々と継続していく。

そんな中、無政府主義者大杉栄さんが野枝さんの理解者だと言う事がわかり内縁の夫婦となり、一緒に活動を続けていく事になる。

最後は、政府はこの二人が反政府の革命を起こすのでは無いかと無実の罪でしょっ引かれ、銃殺されるのである。

当時の世の中で、ここまで政府に対して抗議したことは、とてつもなく大事業だったろうと思う。こう言う人たちがいたから今、ここまで改善されたのだろう。

今の議員の方々はこの映画観てどう思うのだろうか。